studioflow からだの話ブログ

そのストレッチ・運動はあなたにとって本当に正しいことですか?

ストレッチの話-どうしてストレッチが必要なのか-

知っておいて絶対得するからだの話№48

「ストレッチの話」---筋肉が緩むとは---

を作成しました。

 

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ストレッチの話表紙

どうしてこれを作る気になったかというと…

レッスン時にストレッチを実施しているけれど、どうしてストレッチをすると良いのか、その時に身体の中でどんな反応が起きているのかをご参加の皆様に正しく知っていて欲しいと思ったからです。

 

キッカケは岐阜での林典雄先生からのプライベートセミナー「股関節」でした。

なお、プライベートセミナーは6回コースで、「肩関節」「前腕」「膝関節」「股関節」「足関節」「腰」を学びます。

「腰」は6回コースの最終で学んだこと。

林典雄先生曰く

「腰痛の前に股関節の可動域を確認すること。」

股関節が動けないことで、腰で代償動作を行い腰痛を起こしていることがままある。

まず、股関節を正常な状態へ導き、そのうえで腰痛の変化を確認すること。

とのご指摘・ご指導を受けた。

 

例として、回旋動作を伴うスボーツの場合

特にゴルフ・テニス。またバレーボールにバスケットボール、野球も。

股関節が硬くて膝を内側に入れる内旋可動域がなかったとします。

でも、よく「腰を使って捻じって!!」とはよく聞く指導の言葉。

で、頑張って腰を捻じってプレーしました。

 

では、質問です

股関節が捻じれないのに、身体のどこで捻じってプレーしたと思いますか?

ちなみに腰椎は安定性を目的とした関節なので、2~5度程度しか回旋能力はありません。その動かないようにできている部分に勢いをつけて無理に動かすとどうなるか…。

そう…立派な「腰痛」の出来上がり。

特に私が怖いのが、これが成長期の子供たちの場合、骨がまだ柔らかいので腰椎横突起の骨折や、分離すべり症を引き起こしやすいことです。

そうなるとその子は一生腰痛とお付き合いしなければならない…

こんな悲しい結果を引き起こさせたくはないですよね。

 

私が思うストレッチの意味とは

「筋肉の伸び縮みの幅を増やして、関節の可動域(動く範囲)を大きくすること」

これを獲得することにより怪我のリスクを減らします。

 

では、筋肉がゆるむ仕組みは何かというと。

・Ⅰa抑制(ワンエーヨクセイ)

・Ⅰb抑制(ワンビーヨクセイ)

・反回抑制(ハンカイヨクセイ)

の3種類だけ。すべて脊髄反射で引き起こされます。

 

この脊髄の反射については次のブログにて説明します。

 

普段使用している部分だけではなく、すべての関節が必要なだけの可動域を確保できておければ本当に良いですね。

ちなみに、過剰な可動域は安定性に欠けることとなりますので逆に身体を痛めることにつながります。

これも人生と一緒で、やり過ぎは得しないです。

 

私が女性だから思うことかもしれませんが…。

前屈で手が床につくから、身体が柔らかい…股関節が柔らかいんじゃないです。

その姿勢、殿筋…お尻の筋肉はぬけぬけとなりますし、股関節の伸展可動域は少なくなります…

足を後ろに持ち上げる時には殿筋が使えない状態となっているので、腰で反って代償動作を起こします。

これも腰痛につながりますので、前屈が得意な方は安心せずにくれぐれもご注意ください。