からだの話のブログは、私が気が付いた「からだのこと」を気軽に書いていこうと思って始めたのですが、いざ書くとなると確実に正しく書こうとするあまり、資料作りが大変(苦笑)
で、こんなに久しぶりとなりました。
と、言い訳しつつ
NHKの朝ドラ「エール」が終わりました。
最後に音さんが「海を見たい」で、彼女の足元。
歳を取ってよろよろした足取りが、だんだん若い頃に戻って砂浜を走っていく…
上手いなー
特に歳を取った方の足関節は、ほとんど動きが無い。
足関節の底屈背屈がない。
そして足趾が床につかない。
だから、支持基底面が小さすぎて、脳はその基底面の中に自分の重心を乗せることが怖くてたまらない。
怖いから立てない。
だから、歩けない。
ちなみに「支持基底面」とは
体重を支えるために必要な床面積の事を“支持基底面 (しじきていめん)”と呼びます。
これは広ければ広いほど安定します。
では、話を少し変えて…「浮指」とは。
どうして足趾が浮いてきちゃうの?
支持規定面は広い方が安定するはずなのに…
では、実験してみましょう。
①立ち上がって
②踵に体重をかける
指が浮いちゃいませんか?
私たちは踵荷重になると指(足趾)は浮いちゃうんです。
では、踵荷重になる原因は?
「骨盤の後傾」です。
骨盤の後傾を直さないで、足指の運動…グーチョキパーとか、タオルギャザーをどれだけしても残念ながら効果はないです…だって浮いちゃってるんだもん。
しかも歩く時、指で床をいちいち掴んでいたら歩けないし…
歩くというヒトの動作で、足趾を一番使う場面は
「フォアフットロッカー」です。
フォアフットロッカーをするためには、足趾は最後まで残らないとできない。
「歩行とは、一方の下肢を後方に残す課題である」(Bobath 1990)
この後ろ足があるからこそ、歩幅は広くなる(早く歩く)ことができる。
=踵着地が可能となる!
さて、股関節の伸展角度は15度。
骨盤が後傾になっていたら、すでにその伸展角度は使い切っている。
と、いうことは「脚を最後まで残せない」
と、いうことは「歩幅は小さくなる」
歩幅が小さくなると
ヒールコンタクトも
アンクルロッカーも
フォアフットロッカーも
ロッカー機能を使わないで、ポツポツ歩くことになる。
ヒト(脳)は、使わない機能は使えなくする。
使えなくなってから、どうにかしようとしてもそれはツライことです。
未然未病をお勧めします。
骨盤の後傾は人生において得することは何も無いです。
そのからだの不調…
骨盤の後傾が原因かも?!